ESR工法とは

ESR工法は、改良土の品質管理を目的とした配合設計に基づき、自走式土質改良機により建設発生土の土質改良を行う技術であり、
改良時はもちろん、施工時においても安定した高品質の改良土を供給することができます。
また、現場では、改良対象土の含水比は日々変化しています。
含水比の変化は、強度に影響を与えることから、その変化に応じた最適な改良材を添加するため、均一な品質の改良土を提供できます。

 

従来工法との違いは?

従来工法

配合試験に基づき定量を添加して改良を行う。
原料土の含水比が変化しても定量添加で改良を行うため、改良土の強度にバラツキが出る。

 

 
 

ESR工法

配合試験に基づき含水比に応じて添加量を変える。
均一な品質(強度)を確保するため原料土の含水比の変化に応じて添加量を変える。
改良土の強度にバラツキが出ない。

 

 
 

主な土質改良機と強度比

施工機械 一般的な強度比
自走式土質改良機 0.8
プラント 0.8
スタビライザ 0.5~0.8
バックホウ 0.3~0.7

 

  • ほぐし率とは
    土量変化率とは別に、独自に《ほぐし率》を設定し、品質管理を行っている。
    土量変化率が体積比であるのに対し、ほぐし率は湿潤密度の重量比を表したものであり、それを基準に添加量の設定を行う。
  • 仮置日数とは
    仮置日数とは、混合から締固めまでの日数を指す。
    一般に、仮置日数が長いほどトラフィカビリティは向上するが、締固め後からの強度増加が期待しにくいため、最適な日数を設定する。
  • キャリブレーションとは
    キャリブレーションとは自走式土質改良機の改良材計量装置および吐出土量計量装置が正確に作動していることを確認するとともに、
    実施添加量を求める際に必要なほぐし率を決定することを言う。

 

ESR工法による土質改良の手順

① 事前調査 土質試験、管理強度指標、仮置き日数、改良材の選定
② 配合設計 目標強度の設定、改良材添加量の決定、改良材の決定
③ 現場管理目標
 
の設定
締固め度管理試験、含水比管理用試験
④ 施工管理
 
(品質管理)
キャリブレーション、発生土の含水比、改良土のコーン指数試験
⑤ 施工管理
 
(出来形管理)
改良材の使用量管理、改良土の添加量管理、改良土の吐出量管理

 
 

特許・商標登録・技術登録

取得特許

発明の名称 特許番号 特許登録日
土質改良材の添加量決定方法 特許第4902596号 2012年1月13日

 

商標登録

商標名 指定商品又は指定役務並びに役務の区分 登録番号 登録日
ESR 第19類、第37類、第40類 第5704079号 2014年9月19日

 

技術登録

登録名称 技術名称 登録番号 摘要
NETIS ESR工法 (旧)HR-060002-VE H23.設計比較対象技術
Made in 新潟 ESR工法 18D1019(シニア) H23.ゴールド技術
ARIC ESR工法 277

 

ESR工法改良実績の推移

 

発注機関別改良内訳<直近3ヵ年>


 

ESR工法フォトギャラリー